ジブリの立体建造物展レポ

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ジブリの立体建造物展。
事務スタッフ、行ってきました。

ジブリ好きなんだもの。以下ちょっとネタバレ。

 

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入るとすぐ、『千と千尋の神隠し』の不思議なトンネルの入口にある、だるまのような像があります。
そしてトンネルのような入り口をくぐって、展覧会という異世界に入っていきます。
美術館という非日常への入り口の演出……、粋ですね。

 

『千と千尋の神隠し』の不思議な屋台、『耳をすませば』のお店・地球屋、『ハウルの動く城』の帽子工房…
実際にその作品の世界に入り込んだかのような、実物大(?)サイズの模型が出迎えてくれます。

 

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設定資料や美術ボード、実際にアニメに使われた背景画とともに、精巧なジオラマが出迎えてくれます。

 

最も印象に残ったのは、『千と千尋の神隠し』の油屋(湯屋)の模型です。

一番巨大であることもそうなのですが、ライトの移り変わりによって、一日の様子が表現されているのが面白い。
朝、日がのぼり、昼になり、夕方ごろから油屋が開き、騒がしくなり…、徐々に神様お客様がはけ、油屋も閉まり、みな寝静まる…
暗くなり、建物の明かりがともされ、呼び込みの声や釜の蒸気の音などが聞こえてくると、まさに『千と千尋の神隠し』の世界が目の前に広がります。
細かいところを見ると、千尋が釜爺に会いに行くときに壊した階段、そのあとぶつかった壁まで再現してあり、ちょっとクスッときました。

みなさんもぜひ注目してみてください。

 

ただ、ハクが千尋に釜爺の居場所を教えられるお庭が見えず、個人的には残念。
紫陽花や山茶花、梅など、四季バラバラの花が同時に咲いている不思議な庭です。

 

昔の極楽浄土の絵には、季節違いの花が同時に描かれていたのだとか。
「えっじゃああの世界ってあの世なの?」と思われた方、
…………実はそうかもしれません。
『千と千尋の神隠し』では「境界」が強調して描かれています。

トンネル、川、橋……

 

特に川が境目になる、という話、きいたことはありませんか?
そう、三途の川です。

 

そう考えると、筋が通る話があるのです。
それは、ハクが千尋に食べ物を食べさせると、千尋が消えかかっていたのが元に戻るシーン。
「黄泉の国のものを食べると、その世界の住人になる」、ヨモツヘグイ、という神話があります。
千尋が異世界の食べ物を食べて、その世界の住人として承認された、という表現なのだと思います。

 

また、最後、ハクが千尋に「振り返ってはいけないよ」というシーン。
これも、黄泉の国から死んでしまった嫁を連れ帰ろうとした神様が、帰り際に振り返ってしまって、嫁と一緒にこの世に帰れなくなる、というお話があります(ざっくりとした説明ですが…。また、実は日本以外にも似た話があります)。
あの世から戻ってくるときには、後ろを振り向くことはタブーとされているのです。

「じゃあ本格的にあの世界ってあの世じゃん……」
そうかもしれませんし、そうではないかも、しれません。

 

ジブリ作品の背景描写には、いろいろな意味が込められています。
あのトンネルの向こうの世界は、「あの世」というより、「こっちの世界とは別世界なんだよ」という説明のために、
あの世の表現が散見されるのかもしれませんね。

 

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また、建築家による解説も非常に面白かったので、キャプションはぜひじっくりお読みください。

あと、『ハウルの動く城』の城の模型とか作れませんかね。足細いから自立が難しいでしょうか。

 

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ジブリの立体建造物展
部分を見れば、全体が見える。

2017.12.02(土)- 2018.02.05(月)
10:00~20:00まで※入館は閉館の30分前まで
あべのハルカス美術館(大阪府)
http://www.ytv.co.jp/ghibli2017/outline/index.html

もう終了してしまいましたが…。

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