イラストレーションコース ILLUSTRATION
今までと違う考え方で
絵作りの方法を教えてゆきます。
絵を正確に学びたいとか、上手になりたい方には不満足なコースかもしれません。それじゃあ勉強にならないじゃないかと心配される方々がおられると思います。イラストレーションコースは従来の絵を学ぶコースと違った学び方をします。それではどういった方々に勉強になるか?それは絵を描けることだけではなく、自分の世界をカタチにする人。
そして作り続ける作家を目指しています。
イラストレーションコースの特徴
みなさんが考えている模写では、ありません。
だから答えでもなく、正解のある模写でもありません。
課題1からはじまり、中盤の課題5までに来られましたら、課題提出の添削だけでなく、受講生の絵の世界観の考え方とか、添削以外のコメント、質問をしてカウンセリングしてゆきます。
課題をはじめる前に、
創作ノートを作ってください。
好きなノートもしくはクロッキー帳を使ってはじめてみてください。
このワークは課題提出と別に、受講生が作りつづけるための大切な宝物になります。
そしてこれは自分以外には絶対みせてはならない。
提出課題をひとりひとり
丁寧に添削してゆきます
生徒さんの作品を添削しながら、生徒さんの やるべき事をアドバイスしてゆきます。
このコースの課題は答えを見つけること
正解をさがすことではありません。
提出された課題の作品を通して、講師は あなたの中にある絵の世界をさぐってゆきます。
カリキュラム内容
このコースは一枚画の課題提出と添削と講評です。
課題1から課題10までの構成になっております。
- 課題 01
- 好きな絵を描いてみよう
- 課題 02
- 身近な人・歴史上の人を描いてみよう
- 課題 03
- 好きな詩・短歌・俳句から作品を描いてみよう
- 課題 04
- 異なる技法で作品を2つ描いてみよう
- 課題 05
- 異なる支持体を用意し同じ対象を描いてみよう
- 課題 06
- AとB2つの作品を描いてみよう
- 課題 07
- 思い出の品物・大切なものを描いてみよう
- 課題 08
- 色彩のみで表現し描いてみよう
- 課題 09
- 5年後の未来を描いてみよう
- 課題 10
- 自然の多い所で描いてみよう
- 課題は必ずコピーしたものをお送りください。原画は受け付けません。ご自身で大切に保管してください。
こんな方におすすめ
- 自分の作風に満足していない方
- オリジナルの作家性を確立したい方
- コンペに挑戦したい方
課題制作例
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好きな絵を描いてみよう
記憶を頼りに絵を描く
あなたの好きな絵、もしくは気になる絵、強く影響を受けた絵を2点描いてください。そしてその作品は画像、画集を見ないで記憶を頼りに描いてください。このワークは模写のように似せることが目的ではなく、実際の作品と自分の作品の差異を見出すことが目的です。
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身近な人・歴史上の人を描いてみよう
利き手とは逆の手で人物を描く
あなたの身近な親しい人、会ったことがない有名な歴史上の人を2点描いてください。自画像でもかまいません。ただし、利き腕では無い方の手で描いてください。
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好きな詩・短歌・俳句から作品を描いてみよう
文章を読み、そのイメージを描く
あなたの好きな詩・短歌・俳句から(詩は日本、外国から)2つ選んで作品を描いてください。これは挿絵としてではなく絵画作品として描いてください。
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異なる技法で作品を2つ描いてみよう
2つの技法で描き分ける
あなたが描きたいモデル・対象を1つ決めてください。実際に目の前にいる人、花、何でもかまいません。ネットで調べても良いです。そして描きたい対象を2つの技法で描き分けてください。
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異なる支持体を用意し同じ対象を描いてみよう
支持体(紙・キャンバス・板など)を変えて描いてみる
2種類の支持体(紙・キャンバス・板など)を用意して、同じモデル・対象を描いてください。描く時の画材も違っていてかまいません。支持体と画材によって仕上がりがどのくらい違ってくるかを確認してください。
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AとB2つの作品を描いてみよう
AとB、2パターンの作品を制作する
Aはモデル、つまり対象物を見て好きな画材で描いてください。 Bはモデルのない作品を好きな画材で自分の世界に落とし込み描いてください。例えば、草間彌生さんの「無限の網/Infinity Nets」という作品が参考になるでしょう。この作品は具体的な対象物がなく、草間彌生さんの思想が表現されています。
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思い出の品物・大切なものを描いてみよう
自分にとって大切な品物を描く
あなたにとって大切にしている思い出の品を机の上に集めてください。 その大切な品をCとD、2通り並べて描いてください。Cは何も考えずに自由に並べ、Dは配置を意識して並べ、好きな画材で静物画のように描いてください。
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色彩のみで表現し描いてみよう
色彩で表現する
フリーハンドで正方形を描き、あなたの世界観を色彩のみで表現してみてください。 例としてマーク・ロスコという画家の作品があります。調べて参考にしてください。
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5年後の未来を描いてみよう
5年後の自分から現在の自分に向けて描く
5年後の未来を想像して、現在の自分に向けてメッセージを送る気持ちでイメージを描いてください。
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自然の多い所で描いてみよう
木との交流を描く
最後のワークは外に出て自然の多いところ、公園を歩きながら自分の感性に合う木を見つけ、対話をしてください。 少し木に触れてもかまいません。その行為を経て、木との交流を描いてください。
受講生・卒業生の活躍情報
おおたはるかさん 絵本と表現コース
ポートレートを中心として水彩画、日本画、油絵を描く。
2015年 The Choice入選(川名潤さん審査)
HBファイルコンペ大賞受賞(副田高行賞)
2019年 The Choice入選 (宇野亜喜良さん審査)
The Choice×merlotコラボコンペ入選
2020年 The Choice年度賞入賞
河出書房新社「むずかしい年ごろ」アンナ・スタロビネツ著、装画担当
JUN LENONさんのシングルCDジャケットのアートワーク担当
個展を東京、三重、奈良、大阪にて開催
講師からのメッセージ
よくあるご質問
- 人物やモチーフを見た通りに描けません。どうしたら良いですか?
- このカリキュラムではいわゆる「上手な絵」を描く必要が無く、個性として捉えますので問題ありません。ですがご自身が学ばれる上でどうしても気になるようでしたら、アートスクール通信講座のデッサン講座を併用して受講するのもオススメです。
- デッサン力に自信がありません。
- それは、作品を描く量の問題だと思います。デッサン、ドローイング等、一度うんざりするほど沢山描いてみてください。仮に1,000枚作品を描くとして、1,000枚描きあげる頃にはきっと自信が無いことが気にならなくなります。
- どう言う色を塗ったらいいかわかりません。
- 色彩については、自分の好きな色と逆に日頃使ってない色を使うようにしてみましょう。自分の色彩の幅を広げるため先入観とか、人の肌の色が肌色だとか決めずにやってみましょう。
- 背景を描いた方が良いのか、描かない方が良いのかわかりません。どっちが良いのでしょうか?
- 背景を描くかどうかは、作風により変わります。あなたが背景を重要視しているのであれば、ぜひ描いてみてください。背景を含めて全体の世界観を考えてみてください。