美術館観覧レポート~中島潔さん~
こんにちは、アートスクール事務局です。
このたび、通信講座でのブログを定期的にアップすべく、
美術・アート関連のことをいろいろと書いていこうと思っています。
月に一度くらいになるかなと思います。ぜひチェックしてみてください~
美術館で開かれているような展覧会も、ご紹介したり、行ってきた感想を書いてみたりしていこうと思います!ということで!
中島潔さんの展覧会に行ってきました!
“風の画家”として知られる画家、中島潔さん。
清水寺に奉納された襖絵でも有名な日本画家・イラストレーターです。
特に、イワシの大群が描かれた『大漁』は、テレビなどでも特集され、話題となりました。以前こちらは展示が行われ、見に行ったことがあります。目の前に大きく広がるあざやかな襖絵たちには圧倒されました。
さて、今回のメインの展示は、京都のお寺に奉納される「心音図」。
巡回展ののち、六道珍皇寺に奉納される予定です。
うち、地獄絵の5枚は、「熊野観心十界図」というお盆のころに六道珍皇寺で公開される地獄絵をモチーフとしており、それぞれの地獄の様子が大胆なタッチで描かれています。
(※「熊野観心十界図」も、絵解きなどを聞くともっとおもしろくなるのですが、ここでは割愛させていただきます…こちらも飾られていましたのでぜひじっくりご覧ください)
鬼の拷問の様子や、苦しむ人々、燃える業火…すさまじい迫力でした。
この地獄絵を動画にしたものもあり、恐る恐る見てしまいました……笑
大型の絵のほか、小さめの作品もありました。
中島さんの描かれる絵の多くは、元気いっぱいな子供と華やかな季節の花、ふるさとの情景が描かれることが多く、どこか懐かしさを感じますよね。
キャプション(絵の解説)には、使われた画材や描かれた年が書いてあります。水彩絵の具ですとやはり透明感があり明るい印象になりますが、岩絵の具ですと湿気や色気を感じる絵もあります。画材による違いを見比べると面白いですよ。
描かれた年に注目してみても、面白いです。この時期はこういう絵も描かれていたんだ、とか、この絵は同じ年なのに全然違う!だとか。
作家活動の初期の絵などもありました。デフォルメの仕方がまた違っていますので、ぜひ注目してみてください。
(写真を何か撮っておけばよかったのですが、失念しておりました…!また次回以降の更新ではお楽しみに)
「中島潔 今を生きる」
7月8日(土)〜9月10日(日) 丹波市立植野記念美術館
9月15日(金)〜11月5日(日) 富山県 水墨美術館
全国を巡回していますので、お近くにお住まいの方はぜひ~。
中島潔公式HP
http://www.nakashimakiyoshi.com