色鉛筆画初心者におすすめ!プロが選ぶ油性・水性色鉛筆~イラストや塗り絵にも
1.色鉛筆の選び方のポイント
店頭で一本ずつバラ売りしている物を買いましょう!
「100色色鉛筆」など、比較的安く描買いやすいため魅力的に思える色鉛筆ですが、色鉛筆画を続けてみようと思っている方にはセットでしか買えない色鉛筆はお勧めしません。安価な物でも使いやすい物製品も勿論あるのですが、品質に差があるので当たりかどうかが賭けになってしまいます。
その点、どのメーカーであってもバラ売りしているモノにそこまで粗悪なモノはありません。(私の経験上)そして大体、試し描き出来るはずなのでそこである程度の描き心地は確かめられるかと思います。
色鉛筆には硬質・中硬質・軟質などの硬度や、ご自身の表現したい絵を描くことがが可能であるかも確認出来ますので、試し描きすることをお勧めいたします。
また特定の色が無くなった時、セット売りしか無いと買い足しが出来ません。違うメーカーでも併用は出来るので、無くなったらバラ売りの物を買ってもかまいませんが、近い色を選んでも発色や硬さが変わる事で色のコントロールがしにくくなる可能性があります。
価格も結構差があるのでご予算に合わせて検討するのが良いかと思います。
その点、どのメーカーであってもバラ売りしているモノにそこまで粗悪なモノはありません。(私の経験上)そして大体、試し描き出来るはずなのでそこである程度の描き心地は確かめられるかと思います。
色鉛筆には硬質・中硬質・軟質などの硬度や、ご自身の表現したい絵を描くことがが可能であるかも確認出来ますので、試し描きすることをお勧めいたします。
また特定の色が無くなった時、セット売りしか無いと買い足しが出来ません。違うメーカーでも併用は出来るので、無くなったらバラ売りの物を買ってもかまいませんが、近い色を選んでも発色や硬さが変わる事で色のコントロールがしにくくなる可能性があります。
価格も結構差があるのでご予算に合わせて検討するのが良いかと思います。
●店頭で選ぶ理由
ネットでしか買えないメーカーだと試し描きが出来ないので肉眼で見た色と液晶画面で見た色が違っている可能性がある点と、セットは安くても単品で買う時、送料などがかかって返って高くつく場合もあるので注意しましょう。
(1)水彩と油彩は用途によって選ぶ
まず色鉛筆は水彩と油性です。油彩色鉛筆と言うモノは無いと思います。 元々普通の色鉛筆は顔料とワックスを中心に成形された油性の画材で、後から水に溶ける整形剤を使用した水彩色鉛筆が開発されました。つまり元々、水で溶かせる色鉛筆なんて無かったんですね~。
●水彩色鉛筆の利点
①水彩絵の具と色鉛筆を併用して制作する人が、スケッチなどに行く時に水彩色鉛筆だけで済むので持ち運びが楽。
野外などに持ち運ぶ場合、水彩色鉛筆でれば水彩画のような色彩の広がりがある作品を描くことができるため、水彩絵の具の役割も果たしてくれますので、水彩絵の具を持って行かなくて済むので、極力荷物を減らしてスケッチに行きたい方には良いかと思います。
②水彩色鉛筆独自の表現をする場合です。
描いた線を水でぼかして表現する。水で濡らした紙の上に滲んだ線を描く。などような表現は油性の色鉛筆では出来ません。水彩色鉛筆独自の表現となります。
野外などに持ち運ぶ場合、水彩色鉛筆でれば水彩画のような色彩の広がりがある作品を描くことができるため、水彩絵の具の役割も果たしてくれますので、水彩絵の具を持って行かなくて済むので、極力荷物を減らしてスケッチに行きたい方には良いかと思います。
②水彩色鉛筆独自の表現をする場合です。
描いた線を水でぼかして表現する。水で濡らした紙の上に滲んだ線を描く。などような表現は油性の色鉛筆では出来ません。水彩色鉛筆独自の表現となります。
●油性色鉛筆画(普通の色鉛筆)の利点
①水に溶けないので水彩絵の具と併用した場合描写が消えにくい。
②水彩色鉛筆より芯が柔らかい場合が多いので、色のりが良くしっかり重ね塗りしやすくて混色が綺麗。(メーカーにより差はあります。)
②水彩色鉛筆より芯が柔らかい場合が多いので、色のりが良くしっかり重ね塗りしやすくて混色が綺麗。(メーカーにより差はあります。)
●水彩色鉛筆の落とし穴…
こう聴くと「水彩色鉛筆の方が水彩絵の具の役割までモーラ出来きて、独自の多彩な表現も出来るから便利そう!」と思われる方も多いと思います。
実際私も子どもの時「水で溶かせる夢のような色鉛筆がある!」とワクワクしながら買って貰いました(笑)。
色鉛筆は細かい描写が得意で広い面を塗るのは苦手な画材なので透明水彩絵の具と併用して制作される方が多いので、水彩色鉛筆が開発されたのでは無いかと思います。
ですが、室内で制作する場合は色鉛筆をわざわざ溶かして塗るより、水彩絵の具を使ってしまった方が作業的にも混色も楽です。
さらに、色鉛筆で塗ったところを水で溶かす際の濃度や水分量のコントロールは思っている以上に難しいです。
又、ドライで使用した場合、発色や色伸び、混色した時の色の美しさなど、元々の色鉛筆の特性としては油性の色鉛筆画の方が優れている場合が多いです。
ですので水彩色鉛筆でしか出来ない表現をしたい訳ではなく、オーソドックスな色鉛筆画を始めようと思っている方でしたら初めは油性の普通通常の色鉛筆の方が扱いやすいかと思います。
実際私も子どもの時「水で溶かせる夢のような色鉛筆がある!」とワクワクしながら買って貰いました(笑)。
色鉛筆は細かい描写が得意で広い面を塗るのは苦手な画材なので透明水彩絵の具と併用して制作される方が多いので、水彩色鉛筆が開発されたのでは無いかと思います。
ですが、室内で制作する場合は色鉛筆をわざわざ溶かして塗るより、水彩絵の具を使ってしまった方が作業的にも混色も楽です。
さらに、色鉛筆で塗ったところを水で溶かす際の濃度や水分量のコントロールは思っている以上に難しいです。
又、ドライで使用した場合、発色や色伸び、混色した時の色の美しさなど、元々の色鉛筆の特性としては油性の色鉛筆画の方が優れている場合が多いです。
ですので水彩色鉛筆でしか出来ない表現をしたい訳ではなく、オーソドックスな色鉛筆画を始めようと思っている方でしたら初めは油性の普通通常の色鉛筆の方が扱いやすいかと思います。
(2)芯の硬さは何を描写するかによって選ぶ
そもそも色鉛筆は細かい部分描写に長けているので、何を描写するか?と言うよりはどう描写したいか?で選ぶと良いかと思います。「芯が柔らかい(軟質)」と言ってもクレヨンのようにぐにゃぐにゃな訳では無いので芯をしっかり削れば細密描写向けです。
(3)何色セットがおすすめ?
個人的には36色です。
大体セットは12色⇨ 24色⇨36色⇨48色~くらいの本数でセットになっているかと思います。個人的な体感ですが、24色だと欲しい色が無い。48色だと使わない色が多い。と言う感じです。
予算に余裕があれば全色持っていても良いですけどね。
私も小学生の時にサンタさんに三菱鉛筆ユニカラー色鉛筆72色セットを貰ってテンションが爆上がりした経験が有ります(笑)。ただ30年以上使っていますが、未だに全く使わない色も多いので数があれば良いと言うモノでも無いかもしれません。
結局、自分が使いやすい色や、作品によって欲しい色が変わるので必要な色を後で買い足す事を想定しておいた方が良いかと思います。
大体セットは12色⇨ 24色⇨36色⇨48色~くらいの本数でセットになっているかと思います。個人的な体感ですが、24色だと欲しい色が無い。48色だと使わない色が多い。と言う感じです。
予算に余裕があれば全色持っていても良いですけどね。
私も小学生の時にサンタさんに三菱鉛筆ユニカラー色鉛筆72色セットを貰ってテンションが爆上がりした経験が有ります(笑)。ただ30年以上使っていますが、未だに全く使わない色も多いので数があれば良いと言うモノでも無いかもしれません。
結局、自分が使いやすい色や、作品によって欲しい色が変わるので必要な色を後で買い足す事を想定しておいた方が良いかと思います。
2.色鉛筆画におすすめの色鉛筆セット
ファーバーカステル(FABER-CASTELL)
色鉛筆と言えばファバーカステル!と良く言われるほどロングセラーな王道色鉛筆で人気も高いブランドですが、シリーズによってランクがあるので気をつけて下さい。
プロのアーティストも使用しているのファーバーカステルのシリーズは深緑色のケースの「ポリクロモス(油性)」か「アルブレヒト・デューラー 水彩色鉛筆」です。
赤色の缶のパッケージの製品モノは安価ですが上記のシリーズよりランクが下がります。
発色が良く鮮やかで色のりの非常に良いですが、色がキツイ印象があります。穏やかな渋い色合いが好きな方はセットだけの色だと扱い辛いかもしれません。
全120色もあり鉛筆のデザインも美しいので木箱入りが欲しくなってしまいますが、なんせ高価なので予算に余裕が無いと手が出しづらいです。
又、バラ売りを販売している店も少ないです。
プロのアーティストも使用しているのファーバーカステルのシリーズは深緑色のケースの「ポリクロモス(油性)」か「アルブレヒト・デューラー 水彩色鉛筆」です。
赤色の缶のパッケージの製品モノは安価ですが上記のシリーズよりランクが下がります。
発色が良く鮮やかで色のりの非常に良いですが、色がキツイ印象があります。穏やかな渋い色合いが好きな方はセットだけの色だと扱い辛いかもしれません。
全120色もあり鉛筆のデザインも美しいので木箱入りが欲しくなってしまいますが、なんせ高価なので予算に余裕が無いと手が出しづらいです。
又、バラ売りを販売している店も少ないです。
三菱鉛筆
ユニカラーは私が小学校の時から使っている色鉛筆で個人的にはとても愛着が有ります。
全100色と色数は豊富ですが塗り重ねしずらく、色によって強く出すぎる色があったりと、すこし癖強めの印象です。
こちらも色んなシリーズがあるので細かくは触れられませんが、国内のメーカーと言う事もあり取り扱っているお店も多いので購入しやすいかと思います。
全100色と色数は豊富ですが塗り重ねしずらく、色によって強く出すぎる色があったりと、すこし癖強めの印象です。
こちらも色んなシリーズがあるので細かくは触れられませんが、国内のメーカーと言う事もあり取り扱っているお店も多いので購入しやすいかと思います。
子どもへのプレゼントにも安心なステッドラー(STAEDTLER)
色数は全60色とやや少なめですが、使い勝手のよいやすい中間色が多い印象です。また、定着しやすく描き心地もなめらかで耐久性も高いようです。
ドイツの老舗メーカーですが国内で扱っている店が多く、画材店だけでなく文房具コーナーでも扱っている場合があるのでバラでも購入しやすいかと思います。
ただバラ売りしているのが水彩色鉛筆しか見た事がないので油性でお探しであれば注意しておいた方が良いかもしれません。
また、ヨーロッパ安全基準(EN71)に基づいている商品であるため安心で、本格的でありながらお子様へのプレゼントにもぴったりです。
ドイツの老舗メーカーですが国内で扱っている店が多く、画材店だけでなく文房具コーナーでも扱っている場合があるのでバラでも購入しやすいかと思います。
ただバラ売りしているのが水彩色鉛筆しか見た事がないので油性でお探しであれば注意しておいた方が良いかもしれません。
また、ヨーロッパ安全基準(EN71)に基づいている商品であるため安心で、本格的でありながらお子様へのプレゼントにもぴったりです。
ロイヤルターレンス社のファンゴッホ色鉛筆
落ち着いた色合いが好みの方にお勧め!鮮やかすぎないので、特に日本の風景や人物などは描きやすい印象です。
全60色で少なめですが、馴染みやすい色合いなので色数として十分だと思います。しかし、こちらもバラ売りを取り扱っているお店少なめです。
全60色で少なめですが、馴染みやすい色合いなので色数として十分だと思います。しかし、こちらもバラ売りを取り扱っているお店少なめです。
その他のおすすめ色鉛筆
- ・トンボ鉛筆(NQシリーズ等)
- ・ダーウェント(Derwent)
- ・ホルベイン
他の画材もそうですが色鉛筆もメーカーやシリーズによって発色や色数、芯の硬さ、色の伸びなどタイプが違い、使い方や相性もあるので使いやすさを比べてみると良いですね。
3.色鉛筆画以外にも、趣味のイラストや(大人の)塗り絵なども楽しめる
絵の具などと違って単色の色が混ざりきらず濁りにくい特性を活かしてざっくりと塗ったり、筆圧強めにアウトラインを線描するのも可愛いですよね。
色が濁りにくく、周りを汚しにくい画材ですので大人も子どもも使いやすく、手軽で趣味でも専門的にも使えます。
色が濁りにくく、周りを汚しにくい画材ですので大人も子どもも使いやすく、手軽で趣味でも専門的にも使えます。
4.色鉛筆画・水彩色鉛筆に適した紙
色鉛筆の風合いは紙によってもかなり変わるので、色んな種類の紙に試して自分好みの表現を研究してみて下さい。
色鉛筆画の場合、精密な表現をするのであればケトン紙など細かい目の画用紙、ソフトなタッチの表現をするのであれば荒めの紙質の画用紙が適しています。
水彩色鉛筆を水でなぞり溶かす場合・紙上で混色する場合は紙に負担がかかりますので、厚め素材のコットン素材の紙がおすすめです。コットン100%の高級な水彩紙は発色・保存性に優れているため価格も高くなりますが、硬めの色鉛筆でも色鮮やかに描くことができます。
色鉛筆画の場合、精密な表現をするのであればケトン紙など細かい目の画用紙、ソフトなタッチの表現をするのであれば荒めの紙質の画用紙が適しています。
水彩色鉛筆を水でなぞり溶かす場合・紙上で混色する場合は紙に負担がかかりますので、厚め素材のコットン素材の紙がおすすめです。コットン100%の高級な水彩紙は発色・保存性に優れているため価格も高くなりますが、硬めの色鉛筆でも色鮮やかに描くことができます。
5.おすすめの買い方まとめ
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- ①自分が買いに行きやすい画材屋さんでバラ売りしている色鉛筆をチェックする。
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- ②気に入った色鉛筆の36色セットをネットで検索。安い物を購入。
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- ③無くなったり、欲しい色が出てきたら画材屋さんでバラ売りのモノを買う。
色鉛筆画を始めたい!と思われている方の参考になれば幸いです。
是非ご自身の表現したいを描くために最適な色鉛筆を見つけてください。
色鉛筆画コース講師 / 林田 尚子